歯科の銀合金、保険点数は?材料料と告示価格の一覧(2026年9月)

銀合金の全部金属冠は、いま材料料が何点?インレーやブリッジは?告示価格の第1種と第2種は、それぞれいくら?
銀合金の点数を調べると、古い年度の資料が多く出てきます。この記事では、2026年9月1日から使われている点数を6月と並べ、告示価格の動きとあわせて出典つきでまとめます。
全部金属冠は大臼歯132点、小臼歯・前歯・乳歯97点

2026年9月1日からの、銀合金を使った金属歯冠修復の材料料は次のとおりです(1個につき)。
| 部位 | 項目 | 6月(点) | 9月(点) | 差(点) |
|---|---|---|---|---|
| 大臼歯 | インレー 単純なもの | 51 | 47 | −4 |
| 大臼歯 | インレー 複雑なもの | 89 | 83 | −6 |
| 大臼歯 | 5分の4冠 | 116 | 107 | −9 |
| 大臼歯 | 全部金属冠 | 142 | 132 | −10 |
| 小臼歯・前歯・乳歯 | インレー 単純なもの | 32 | 30 | −2 |
| 小臼歯・前歯・乳歯 | インレー 複雑なもの | 66 | 61 | −5 |
| 小臼歯・前歯 | 4分の3冠 | 82 | 76 | −6 |
| 小臼歯・前歯 | 5分の4冠 | 82 | 76 | −6 |
| 小臼歯・前歯・乳歯 | 全部金属冠 | 104 | 97 | −7 |
- 出どころは、厚労省の通知「特定保険医療材料料(使用歯科材料料)の算定について」の別紙1「材料料」です。6月の点数は2026年5月29日の通知、9月の点数は2026年8月31日の通知に載っています。
- 4分の3冠と5分の4冠は、通知で「乳歯を除く」とされています。
- この表の点数は、使った金属の分の「材料料」です。歯冠修復の所定点数(技術料)は含まれていません。
- 同じ部位の全部金属冠でも、金パラは大臼歯で1,842点です。金パラの項目は金パラのクラウン・インレーは何点?に並べています。
- 金属を使わない大臼歯の冠の点数は、PEEK冠の保険適用、部位と条件は?に並べています。
接着冠・前装冠・ブリッジなどの点数

同じ別紙1から、銀合金を使うほかの項目も抜き出しました(1歯または1個につき)。
| 項目 | 6月(点) | 9月(点) | 差(点) |
|---|---|---|---|
| 接着冠 前歯・小臼歯 | 82 | 76 | −6 |
| 接着冠 大臼歯 | 116 | 107 | −9 |
| 根面被覆(根面板) 大臼歯 | 51 | 47 | −4 |
| 根面被覆(根面板) 小臼歯・前歯 | 32 | 30 | −2 |
| レジン前装金属冠 | 230 | 213 | −17 |
| 鋳造ポンティック 大臼歯・小臼歯 | 108 | 100 | −8 |
| レジン前装金属ポンティック 前歯・小臼歯・大臼歯 | 138 | 128 | −10 |
| キーパー付き根面板 大臼歯 | 89 | 83 | −6 |
| キーパー付き根面板 小臼歯・前歯 | 66 | 61 | −5 |
- レジン前装金属ポンティックは、前歯・小臼歯・大臼歯のどれも同じ点数です。
- キーパー付き根面板は、この材料料とキーパー料(1個につき233点)の合計で算定します。表の点数に233点は含まれていません。
- 項目名は通知の書き方を短くしています。正式な区分名と番号(M010、M017 など)は、通知の別紙1で確かめてください。
金パラの告示価格と推移は、シカノバのアプリでも見られます。 アプリについて
招待コード shikanoba で「なんでも相談」が2ヶ月無料(+契約時のストア初回1か月無料)
月額¥980の「なんでも相談」が、歯科医師免許の確認が承認された時点から2ヶ月間無料になります。
告示価格は第1種296円、第2種383円

銀合金の告示価格は、歯科鋳造用銀合金の第1種と第2種で分かれています。中医協の資料に載っている、1gあたりの価格は次のとおりです。
| 区分 | 3月(円) | 6月(円) | 9月(円) | 12月の案(円) |
|---|---|---|---|---|
| 第1種(銀60%以上・インジウム5%未満) | 262 | 327 | 296 | 259 |
| 第2種(銀60%以上・インジウム5%以上) | 287 | 414 | 383 | 346 |
- どちらもJIS適合品の区分です。
- 12月の欄は、2026年10月28日の中医協総会で示された案です。
点数の動きは第2種に近い

別紙1の項目名は「銀合金」だけで、第1種か第2種かは書かれていません。そこで、点数の変化の率を、告示価格の変化の率と並べました。
| 比べるもの | 3月→6月 | 6月→9月 |
|---|---|---|
| 全部金属冠 大臼歯(点数) | +43.4% | −7.0% |
| レジン前装金属冠(点数) | +44.7% | −7.4% |
| 第1種(告示価格) | +24.8% | −9.5% |
| 第2種(告示価格) | +44.3% | −7.5% |
3月→6月も6月→9月も、点数の率は第2種の告示価格の率に近い数字です。第1種の率で点数の動きを見積もると、差が出ます。
- 表の「3月」の点数は、2026年3月5日の通知の別紙1の値です。3月の告示価格に基づく値とみて比べています(5月29日の通知の参考表の現行欄でも見られます)。
- 第1種・第2種をどう使って点数を決めているかは、通知には書かれていません。ここで示したのは数字が近いという事実までです。
- 点数が小さい項目は端数の影響で率がぶれます。6月→9月の銀合金の項目の下げ率は、6.25%〜7.84%の幅がありました。
- 金パラは、告示価格の率と点数の率がほぼ同じです(3月→6月で告示価格が+20.2%、大臼歯の全部金属冠が+20.3%)。
次に変わるのは12月の随時改定

上の表のとおり、12月の告示価格の案はすでに示されています。金パラの案は金パラ12月改定の案は4,900円で説明しています。
材料料の点数は、9月分では次の順番で決まりました。
- 2026年7月22日の中医協総会で、9月の告示価格の案が示される
- 7月31日の厚労省の事務連絡で、9月1日から適用する予定の材料料の点数が示される
- 8月31日の通知で、9月1日から適用すると決まる
12月分の材料料の点数は、10月30日の時点では確認できていません。この記事では12月の点数を計算せず、厚労省から示された時点で表を書き直します。
原文の確かめ方

- 厚労省の通知(2026年8月31日・保医発0831第1号)のPDFを開く(出典の1つ目)
- PDFの7〜9ページに、銀合金の金属歯冠修復・接着冠・前装冠・ポンティック、11ページにキーパー付き根面板があります
- PDFの24ページ目からの「別添3参考」には、改正後と現行(6月からの点数)が並んでいます
- 3月の告示価格に基づく点数は、2026年3月5日の通知の別紙1に載っています(出典の最後)。5月29日の通知の「別添3参考」の現行の欄でも見られます(PDFの29ページ目から)
告示価格は、出典の4つ目の2ページ目の表で見られます。
出典
- 厚生労働省 保医発0831第1号(令和8年8月31日)「「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正について」別添3(9月1日からの別紙1「材料料」)
- 厚生労働省 保医発0529第2号(令和8年5月29日)「「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正について」別添3(6月1日からの別紙1「材料料」・関東信越厚生局の掲載)
- 厚生労働省 保険局医療課 事務連絡(令和8年7月31日)「「特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)の一部改正に伴う特定保険医療材料料(使用歯科材料料)の算定について」の一部改正について」
- 厚生労働省「第660回 中医協 総会 総-6 歯科用貴金属価格の随時改定について(2026年10月28日)」(3月・6月・9月の告示価格と12月の案)
- 厚生労働省「第653回 中医協 総会 総-3 歯科用貴金属価格の随時改定について(2026年7月22日)」(9月の告示価格の案)
- 厚生労働省 保医発0305第2号(令和8年3月5日)「特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)の一部改正に伴う特定保険医療材料料(使用歯科材料料)の算定について」別紙1(「3月」の欄の点数)
この記事の数字と日付は2026年10月30日に厚生労働省などの原文で確かめました。12月の随時改定の後は内容が古くなるため、書き直します。